金沢美大との共同開発の背景

 三秀工業株式会社は、ステンレス加工の技術を生かし、インド・チャンディーガル都市計画で生まれた家具シリーズ「プロジェクト・チャンディーガル」の魅力を現代に再解釈する取り組みを進めてきました。その実現に向け、金沢美術工芸大学の根来教授にご協力をいただき、本共同開発がスタートしました。

 「プロジェクト・チャンディーガル」は、ピエール・ジャンヌレが手がけたシンプルかつ機能的なデザインが特徴で、オリジナルではチーク材や藤といった温かみのある自然素材が使用され、人が座る心地よさや現地での生産性にも配慮された名作家具です。

 一方、ステンレスは堅牢で美しい素材である反面、冷たさや硬さといった印象を与えることがあります。そこで金沢美術工芸大学の人間工学的知見を取り入れ、背座の角度やカーブを一から見直すことで快適性を確保。さらにパンチング加工を施すことで、体に触れた際の冷たさを軽減しながら、軽量化も実現しました。

 また、三秀工業が長年培ってきたステンレス加工・溶接技術を生かし、構造面も設計を最適化。ボルトの使用数を最小限に抑え、外観からは一切見えない工夫を施すことで、高品質な仕上がりを実現しています。

商品サイズ

本体サイズ:W510mm×D530mm×H770mm

座面の高さ:SH430mm

肘掛の高さ:AH624mm

重量:13.9kg

*H(全体高さ)、SH(座面の高さ)、AH(肘掛の高さ)はそれぞれ床面から一番高い部分を計測。